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Culture

「自分の思いに従って行動を起こす」アクティビスト学生団体 – Voice Up Japan ICUの声

Voice Up Japanとは、誰もが平等な権利を有する社会、そして、その誰もが声をあげやすい社会を作り上げることをビジョンとして掲げ、活動を行う団体である。

Voice Up Japan ICU支部(以下VUJ ICU) はイベントや勉強会を通して現代の社会問題をICUのキャンパスに訪れる人々に伝え、学生が意思表明をしやすいように安全かつ協力的な環境を提供することを目標としている学生団体です。

今回、Voice Up Japan ICU支部の共同代表の二方にリモートでのインタビューを行いました。

Voice up japan icuの共同代表

Fukaさん(24 April)

Tsubasaさん(24 April)

— 今は共同代表となったお二人ですが、最初VUJ ICUに入ろうと思ったきっかけを教えてください。

Tsubasa:前代表の先輩からVUJのお話を聞く機会があり、以前からジェンダー問題に多少興味があったので活動に参加したいと思っていましたが、メンバーが全員女性だったので最初入るのを躊躇していました。(笑)

Fuka:先輩のインスタグラムアカウントでメンションされていたVUJ ICUの投稿を見た事をきっかけに興味を持ちました。デザインがすごく素敵だったという理由で投稿をクリックしたのですが、内容を見てみると、元々私が興味を持っていたジェンダー問題に関するものでした。そこからVUJ ICUの投稿を遡り、セクハラ問題や被害などに関して現実に声をあげて行動している様子を見て、「私もこの活動に参加したい!」と強く感じました。

Fukaさんが始めて見たVUJのインスタ投稿

女性メンバーのみの支部も多い中、VUJ ICUには3名の男性メンバーがおり、その内一名は共同代表となっています。

Fuka:今後VUJが大きくなるにつれて、様々なジェンダーやセクシュアリティの方々に参加していただけたらな、と思っています。

Tsubasa:男性は 危害を加えている側だと一般的に思われているので、ジェンダー問題は現実的に男性として踏み込みにくいものだと思います。でも、僕がここの団体の共同代表になることで、どんな人でもこのような問題について声を上げられる事を示すロールモデルになれたらと考えています。

Fuka:一度、メンバー間で有害な男らしさについての勉強会をしたのですが、そこで聞いたこと、議論したことは特に印象深かったです。女性として生きてきたからこそ自分が経験したことのないジェンダー問題や、男性の意見に触れることができました。これができるのも、VUJ ICUに男性メンバーがいて、経験や意見を共有してくれているからです。

— お二人とも、ジェンダー問題に興味を以前から持っていたとのことですが、そこのきっかけは何でしたか?

Tsubasa:昔スーパーに行った際、買い物をして重い荷物を運んでいるのが皆女性で、幼稚園児ながらに女性ってすごいなぁと感じましたが、後になって女性が差別される立場にある事を知りました。自分が幼い頃から持っている女性に対するイメージと社会での立ち位置に違和感を覚えたことが、始めてジェンダー問題を認識したきっかけです。
また、高校でLGBTQに関する知識アンケートを日本とアメリカの留学先両方の高校で行ったところ、日本での認知度の低さに衝撃を覚えたことも挙げられます。

Fuka:私は、高校生の時に、女性についてスピーチを作成した際に感じたことがあります。自分の将来について考えている時、「バリバリ働くキャリアウーマンになりたい」という思いと「結婚して家庭を持ちたい」という二つの思いがあり、自然にどっちかにしないといけないと考えていました。これに違和感を覚えました。
そこから、これがジェンダー問題であることを認識し、日本はどのようなジェンダー問題を抱えているのかなどを自分で調べるようになりました。

— 特に関心を持っている分野・問題について教えてください

Tsubasa:男性問題に興味があります。例えば、有害な男らしさや、育休や有給取得など職場での問題、あとは平日昼間問題などです。

Fuka:私は、性教育に特に関心があります。性的同意プロジェクト(後述)のアンケートから、性教育の重要さを改めて痛感しました。

活動内容

VUJ ICUの活動は、週一のミーティングでの意見交換・勉強会・インスタなどを通じた情報発信・学内のジェンダー問題の実態調査(性的同意プロジェクト)・イベント企画 の五つに分類することができます。

特にVUJ ICUインスタグラムの投稿は毎度とても可愛らしく、文章も読みやすいものとなっています。

Fukaさんは、SNSチームのリーダーも務めているため、VUJ ICUのインスタを通じた活動についてお話ししていただきました。

Fuka:VUJ本部や他支部でも、インスタグラムの投稿は全て凝ったデザインになっており、内容も最新で濃いものになっています。時間があればぜひ見てください。(笑)
私たちSNSチームが現在力を入れているのは、基本的な情報を発信することに加え、様々な問題を独自の視点で考察して発信することです。
例えば、最近「有害な男らしさ」(toxic masculinity) についての投稿をしたのですが、この投稿は、有害な男らしさとホモフォビア(homophobia)やミソジニー(misogyny)という、他支部にはないアプローチで作成されています。
このように、基本的なデザイン・編集・ライティングに加え、他支部との差別化も図っています。
最近フォロワー数が少しずつ増えているので、IGLiveの活用や、より多くの人に興味を持ってもらえるよう多様なトピックを扱おうと思っています。

多くの人に見てもらいたいので、頑張っています!

Tsubasa:インスタグラムに関しては、メンバー一人一人が情報収集から文字起こしまで全て自ら行なっているので、僕たちにとって一番発信力のある最も大事なプラットフォームです。
たくさんの人に見て欲しいと思っています。

— 他にどのような活動に力を入れていますか?

Fuka:現在 性的同意プロジェクト を行なっています。
キャンパス・社会で学生が置かれている状況について実態調査を行い、その声を届けることを図っています。現在、収集されたアンケート回答の質的・量的分析をしており、今後声明文を書き学部長などに届けたいと思っています。
性的同意プロジェクトの目標は、大学のリトリートなどで性的同意のオリエンテーションを設けてもらうことです。

アンケートを通して、身の回りに酷い性被害に遭っている大学生が多いことを知りました。多くの人はどこに助けを求めたらいいのか、更には自分が性被害に遭っていることさえ認識できていません。声明文を出し、性教育の重要性を多くの人に伝えたいです。

Fuka:また、定期的なイベント企画(現在はオンライン)と勉強会も行っています。
毎学期最低一つはイベントを開催しています。前回は、東京オリンピックに先駆けて「日本のスポーツ界における女性やLGBTQ+」というイベントをゲストスピーカーを招いて行いました。
他には、就活イベントもありました。就活におけるセクハラ問題などをどうアプローチするか、ダイバーシティスペシャリストに講義をしていただきました。
コロナ次第では、ICU内外で対面イベントも行いたいと考えています!

Tsubasa:今後は、勉強会をICU内外の団体と手を組んで開催したいと思っています。
イベント企画や勉強会、他の活動もこれからはICU生の皆さんに積極的に参加していただけるようインスタグラムのページを通じてたくさん発信をしていくので、

インスタで、@voiceupjapan_icu ぜひフォローしてください!

彼らの目標

Fuka:まずは、VUJ ICUをたくさんの方に知っていただくことです。
私たちの団体をきっかけに色々な問題に興味を持ってほしいと思っています。

Tsubasa:もし何かに共感をしたのだとしたら、僕たちと一緒にアクションを起こしてほしいです。
また、声をあげにくい立場にいる人を、より声をあげやすい立場に持っていきたいです。
例えば、僕は男性として加害者側として認識される事の多いグループに分類されるため、ジェンダー問題について話しにくい立場にいると感じることがあります。そのため、VUJ ICUとして話しやすい環境を整えていきたいなと考えています。

— これからの課題はなんでしょう?

Tsubasa:VUJ ICUの活動が、ジェンダー問題などに対して興味を持っていない人に届かないことです。

— ジェンダー問題に関する知識・興味がないひとに声を届けることこそが、社会になんらかの変化を起こす上で重要となると思うのですが、それらの人にVUJの活動を届けるために取り組んでいることはありますか?

Fuka:自分のSNSにVUJの投稿をシェアして、知り合いに情報が何らかの形で届くよう、個人的に意識しています。実際に、ジェンダー問題に興味のないような知り合いにVUJについて聞いた時、団体を知っていてくれていました。自分を通してVUJとその活動を少しでも認知してくれていたことはとてもうれしかったです。

Tsubasa:同じく、僕の所属している野球部の部員はVUJを聞いたこともなかったけど、「この前の記事見たよ」などと声をかけてくれるようになって、すごく嬉しいです!
他のプラットフォームをもつ人に働きかけ、僕たちの団体や活動について発信してもらうことにも取り組んでいます。まさにこのインタビューがそうです。
そして、現時点での実施はできていないのですが、勉強会を他の団体と共に行う活動などを通して、僕たちが取り組んでいる問題についての意識を広めていきたいと思います。

読者へ

— 最後に、この記事を読んでくれた読者にメッセージをお願いします。

Tsubasa:僕たちの扱っている問題に関係ない人はいない、ということを伝えたいです。
どういう問題が存在するか・自分が生きている中でどんな問題に関係しているかを調べてほしいです。少し時間を割いて僕らのインスタグラムページを覗く事も立派な一歩です。そして、調べている中で興味のある問題があれば更に掘り下げて調べてください。

Tsubasa:VUJは、ジェンダーセクシュアリティ、人種、国籍、宗教関係なく、誰もが声を上げやすい社会の実現を掲げ活動しているアクティビスト学生団体です。
「アクティビスト」と聞くと、正義感が強くて知識豊富で、手に届かない存在を思い浮かべるかもしれません。でも、僕たちは皆さんと同じ大学生です。
「アクティビスト」という看板を背負うことを恐れずに、自分の感情や思いにしたがって行動を起こすことを大切にしてほしいです。

Fuka:まず、ここまで読んでくれてありがとうございます。
VUJ ICUでは多くの重要な社会問題を扱っているので、これから、私たちのプラットフォームを情報のアンテナとして活用していただけたら嬉しいです。
そして、これらの社会問題や自分が直面している問題に対してアクションを起こす勇気がないと感じる人は、ぜひ私たちに声をかけてください!私たちも共にそれらの問題に取り組みたいです。
いつでもDMなど受け付けています!

Tsubasa:学年問わず、入りたいと思っていただけたら、いつでも歓迎しています。

Fuka:今ちょうど新メンバーの募集をしています!主に25 Sept(2025年卒の9月入学者)を募集していますが、誰でもウエルカムです。DMください!

新メンバー絶賛募集中です。

Utako Kawakami

ICU Japan '24

Hi, I'm Utako and I am a sophomore at International Christian University!
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