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Life

お菓子やプレゼントから考える、あなたの周りの「フェアトレード製品」

This article is written by a student writer from the Her Campus at ICU (Japan) chapter.

 

 

私達はICU環境研究の授業からできた「あなたの恋応援し隊」です。先週の日曜日はバレンタインデーでしたね。今年のバレンタインデーは例年とは違い、家族や友人、パートナーに思うようには会えず、郵送でチョコをプレゼントしたり、StayHomeで自分にご褒美チョコを、なんて人も多かったのではないでしょうか。家で考える時間の多い時期だからこそ、皆さんに知ってもらいたいものがあります。

「フェアトレードチョコ」と聞いて、「名前だけは聞いたことがあるような…」という人や全く聞いたことが無いという人もいるでしょう。そこで、フェアトレードチョコを含む、フェアトレード製品とは何なのか、この記事で深堀していこうと思います。もし、この記事で興味を持ったらすぐに買いに行けるよう、吉祥寺、三鷹など、ICUの近くでフェアトレード食品を購入できる場所についてもご紹介するのでお楽しみに。

そもそもフェアトレード商品って?

スーパーマーケットなどに並ぶチョコレートや紅茶、インスタントコーヒー。ティーパックのお徳用セットなどでは、数十袋と入っていてもそこまで出費が気になるような値段ではなかったりしますよね。

でも、それらの商品の値段、そして商品のできる工程について想像してみたことはありますか。チョコレートならカカオを栽培、収穫から始まり、海を渡って工場に届き、その他の材料と共に工場で作られる。そうしてできた製品はブランドがつき、トラックで各店舗に運ばれて店頭に並べられる。様々な労力、エネルギーが加わってチョコレートは私たちの手元に届いています。しかし、店頭に並べられた商品は全て安価。それでも消費者が買う価格でも利益が出ているのは少し疑問になりませんか。

安価でその商品を買う事が出来るという事は、どこかでその分コストが抑えられているという事。そして、そのコストカットの影響を最も多く受けているのが原料の生産国と、そこに住む人々なのです。先進国などでは考えられないような安い賃金設定やそれを可能にする児童労働。作業効率を上げるための過度な森林伐採と農薬の使用など、人間だけではなく生態系などの自然への影響も深刻となっています。こうした自然破壊による被害もまた、生産国に住む人々に降りかかっているのです。

 

それに対しフェアトレード製品は、生産国への負担を出来る限り無くすため、適正な価格での「公正な取引」によって製造、生産、購入された製品のことを指します。その分同じ種類の製品に比べて値段が高くなりますが、それがその製品の本来の価値、労働に対する適正な価格設定なのです。

フェアトレード製品とその見分け方

フェアトレード製品が存在するものとして

・チョコレート(カカオ)

・紅茶

・コーヒー豆(インスタントコーヒーも含む)

・香辛料

・フルーツ(ワインのブドウやバナナなど)

・綿花(コットン)

その他ナッツ類や蜂蜜などにもフェアトレード製品が存在します。

フェアトレード製品を見分ける方法はいくつかあります。一番わかりやすいのは、国際フェアトレード認証ラベルのある製品です。世界的に有名なフェアトレードのラベルであり、これがついている製品は多少の原材料の差はあれ、フェアトレード製品であることに間違いありません。また、世界フェアトレード連盟(WFTO)のロゴがついている製品もあります。ただ、この二つのラベルがついていなくても、独自の基準を設けてフェアトレード製品を販売している企業も存在します。

ICU近くでフェアトレード食品を買える場所

では実際こうしたフェアトレード商品はどこで手に入るのか。ICUから近い三鷹・吉祥寺エリアと、外出はしたくないけどフェアトレード製品には興味がある、という方の為に、オンラインショップも併せてご紹介します。

・カルディコーヒーファーム

ICU近くに吉祥寺の他、武蔵境駅近くにもお店があるカルディ。メインであるコーヒー豆にはフェアトレード製品もあり、豆のまま購入することも、その場で粉に挽いてもらうこともできます。また、フェアトレードのチョコレートや、インスタントコーヒーも売られており、オンラインショップから取り寄せることも可能です。

・成城石井

ICUの近くでも吉祥寺駅ビルや武蔵境にお店がある成城石井もフェアトレード商品を多く扱うお店の一つ。カルディとはまた違う種類のフェアトレードチョコレートや、フェアトレード紅茶、フェアトレード蜂蜜などが販売されています。こちらもオンラインで一部商品を購入することができます

・伊勢丹グループ

三鷹駅ユーザーのICU生も多いはず。そんな三鷹駅構内のスーパーマーケット、クイーンズ伊勢丹でもフェアトレードチョコレートを買うことができます。また、三越伊勢丹のオンラインショップでは、フェアトレードコットンを利用した大小さまざまなタオル類、衣服、一部食品を買うことができます。ちょっとしたプレゼントを贈る際に利用してみるのはいかがでしょうか。

・コープみらい

住宅街に住んでいる人に身近なスーパーであるコープみらいでもフェアトレード商品を扱っています。バナナなどのフェアトレード果物や、コーヒーなどを取り扱っています。組合員であれば、オンラインで宅配サービスを申請することもできます。

こうしたお店はごく一部。ぜひ皆さんの近くのスーパーや海外商品を多く取り扱うお店でチェックしてみてください。

 

いかがだったでしょうか。今回の記事をきっかけに、普段食べている物、使っている物のコストパフォーマンスの裏に隠された深刻な社会問題をフェアトレード商品に切り替える事で変えられると感じてもらえれば嬉しいです。実際に一度フェアトレード製品に買って試してみてください。

2月のバレンタインが終わり、3月にはホワイトデーがあります。また、お世話になった先輩が卒業したり、家族や知り合いが新しい道への一歩を踏みだす門出の季節でもあります。今回ご紹介したフェアトレードチョコを使ったお菓子や、フェアトレードのハンカチなどをプレゼントしてみるのはいかがでしょうか?

もし、今回の記事でフェアトレードについてもっと知りたいと思った場合は、フェアトレードジャパンの公式サイトをチェックしてみてください。

Coffee beans
Photo by Pablo Merchán Montes from Unsplash

Articles anonymously written by HCICU Contributors.