「太れない」って贅沢な悩み?

「食べても食べても太れないのが悩みです。」

この1文だけを読んで多くの女の子は「は、嫌味かよ」と思ったのでは?

そう感じた人にこそ、この記事は読んで欲しい。

ダイエットしても「なかなか痩せれない」っていう悩み同様、「なかなか太れない」っていう悩みを抱えている人もいるってことを知って欲しいから。

 

私は生まれてからずっと痩せている。適正体重に比べると体重は常に低く、「成長期に入ったら女の子は体重も増えるからね」と言われ続け、気づけば22歳。振り返っても、体重が目に見えて増えた時期は私にはなかった。だからと言って、別に健康上の問題があった訳でもない。ご飯はしっかり食べているのに、なぜか太れない。そんな体質は沢山の人に羨ましがられてきた。

でも太れないって意外としんどかったりするんです。身体的にも、精神的にも。やっとの思いで体重が増えたとしても、体調を崩して寝込んだらプラスマイナス0。体に合う服がなかなか見つけられないし、意図せずボーイッシュに見えていたりするから水着を探すときは特に大変。胃腸炎なんてなったらもっと痩せていくからもはや恐怖だし、拒食症を疑われることもある。

だけど、何よりも辛いのは痩せの悩みに共感してくれる人が少ないこと。

「痩せていること」は「悩み」と認識されにくく、体型に関するコメントは容赦無く私に降りかかってくる。

「ほっそーい」「なんでそんなに細いの?」「華奢やね」「肩幅ちっさ」「風で飛んでっちゃいそう」「ハグしたら折れそうで怖い」「ちゃんと食べてる?」「相変わらず痩せてるなー羨ましい」。

仲の良い友達から初対面の人まで、会話にナチュラルに入れてくるこれらのコメント。昔からの事だから慣れてはいるし、相手に悪気がないってこともよく分かっていた。だって痩せている事に対してコメントするのは社会的に「良い事」として位置付けられているから。相手からしたら軽い褒め言葉だったことがほとんどだと思う。

たまに私がそこで、「太れなくて困ってるんですよ」なんて返すと反応は2つに分かれる。なかには「確かに太れないのも大変だよね」って言ってくれる人もいる。でも私が出会ってきた大概の人は、「そんな贅沢な悩み」と冗談まじりの嫌味を言う。

でも

ここまで私の記事を読んだら、少しは伝わってる?痩せで悩んでいることが「贅沢な悩み」ではないってこと。

私は周りからの容姿に対するコメントにずっと一喜一憂していた訳でもないけれど、それらが自尊心に影響を及ぼしてきたのは確かだと思う。なかなか真剣に「痩せ」と言う悩みについて話せる人もいなかったし、1人で抱え込みしんどくなってしまったこともある。「痩せ」に悩む当事者が何を経験しているのかきちんと知ろうともせず、突き放してしまう人が多くいる事実は悲しい。

そして一旦立ち止まって、「そもそも他の人の体型について何かコメントすること自体がおかしい」と考えて欲しい。太っている人に対しては絶対にその容姿について触れないのであれば、痩せている人についても同じようにコメントしない、他人が誰かの体についてとやかく言う筋合いはないと考えるのが普通じゃないだろうか。

最近はBody Positive のように、沢山の人が自分の体をありのままに愛そうとする動きもみられる。そんな流れの中でも、自分の体を受け入れるのって実際難しい。特に痩せに悩む多くの女性はそう感じる人が多いと思う。私たちのロールモデルってまだまだ少ない印象だし、女性はやっぱり少しは丸くないとダメみたいな風潮が根強いのもまた事実。女性らしい体つきじゃなくても、ガリガリでも良いじゃない!みたいな雰囲気はあまりない。

まだ時間はかかるだろうけど、これが少しづつ変わればと願っているし、この記事はその為の第一歩。

 

痩せていることが悩みにもなるという事を、この記事を通して少しでも多くの人に知って欲しい。痩せたいのに痩せれないのと同様に、太りたいのに太れないのも、とても辛いということを。何においても言えることだけど、人間それぞれ感じることは違う。あなたが褒め言葉として痩せていることに言及するのは、相手によってはマイナスのコメントにもなりえるーそのことをこれからは頭の片隅にでも置いてくれたら嬉しいな。

そして、もし周りに痩せていることで悩んでる人がいたら、「そんな贅沢な悩み」なんて言って突き放すのではなく、その人の気持ちに寄り添ってあげてください。